すいすい吹田について
学生団体「すいすい吹田」は、2018年6月の大阪府北部地震をきっかけに「日常のつながりから、助け合いを」を基本理念にかかげ、キャンパスのある大阪府吹田市内で地域活動を続けてきました。そして2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、私たちに何かできることはないかと、吹田市社会福祉協議会職員と共に話し合いを重ねていました。そんな折、吹田市内のある地区で見守り活動を続ける福祉委員から、「人と話す機会が減って声が出にくくなった」という独居高齢者の声をお聞きしました。
よりそい隊通信について
コロナ禍でも高齢者の方に寄り添いたい、この思いから地区の独居高齢者に月に一度、「よりそい隊通信」という手書きのニュースレターを作成する活動を始めました。
通信の発行継続、そしてコロナ禍での地域のイベントへの参加を経て、私たちは「自宅の外に出るのが難しい人にも届く活動がしたい」という思いを強くしました。
そこで2021年6月以降、これまでお届けしてきた通信を学生からの発信だけではなく、高齢者にも参加していただくツールとして活用してきました。例えば、通信を受け取った高齢者の方から今の思いを川柳というかたちで募集し、私たちのもとに届いた川柳を通信に掲載したりしました。これにより、地域のイベントに参加できない(しない)高齢者と、学生の気軽なコミュニケーションを可能にしました。
私たちの活動について
私たちすいすい吹田の活動は、SDGsが唱える「誰一人取り残さない」と深くつながっています。私たちが寄り添いたいと考えるのは、地域の活動に積極的に参加できる高齢者だけではありません。自宅の外に出るのが難しい人にも届く活動がしたい、これがすいすい吹田の基本理念「日常のつながりから、助け合いを」から出た、私たちの思いです。感染症の影響もあり直接会うことはできなくても、「一人じゃない」と感じてもらえるような活動をこれからも続けていくことで、「誰一人取り残さない」社会の実現に貢献できると信じています。